1日午前7時50分ごろ、日本航空の航空機の重心位置を計算するシステムに不具合が発生し、全国の空港で航空機が出発できなくなった。午前9時40分に復旧したが、午前11時までに国内線計46便が欠航し、約6670人に影響が出た。
日航によると、乗客や貨物などの重さから航空機の重心位置を計算し、貨物などをバランス良く配置する「重量管理システム」がダウンした。システムがダウンしている間、予備のシステムを稼働させ、各空港で社員が手作業で計算を行ったが、処理が追いつかなかったという。
システムのサーバーにデータが滞留していたことが原因とみられ、再起動したところ復旧した。日航は「サイバー攻撃の可能性は低い」としている。システム復旧まで各空港で出発できない便が相次ぎ、遅延便も出た。
日航では2014年6月にも、このシステムに不具合がおき、国内線170便以上が欠航した。
空の便をめぐっては、全日本空輸でも今年3月22日、搭乗手続きや発券を行うシステムに不具合がおき、国内線539便が欠航・遅延する大規模なトラブルがあった。石井啓一国土交通相は1日の会見で、「トラブルが続いていることについては遺憾」と述べた。(中田絢子)
◆NHKnews
1日午前、日本航空の旅客機の重量や重心などを管理するシステムがダウンし、その影響で羽田を発着する日本航空の国内線の合わせて24便の欠航が決まり、そのほかの国内線や国際線の便にも遅れが出ています。
日本航空によりますと、1日午前8時ごろ、旅客機の重量や重心などを管理するシステムがダウンしました。
その影響で午前中を中心に羽田を発着する日本航空の国内線の合わせて24便の欠航が決まりました。
欠航が決まったのは、新千歳や広島、高知、宮崎、松山、小松などと羽田を結ぶ便で、日本航空によりますと午前9時現在、欠航で影響を受けた人の数は、およそ3200人だということです。
また、羽田を発着するそのほかの国内線や国際線の便にも遅れが出ています。さらに、羽田の発着便以外にも、仙台と大阪を結ぶ便など国内線の多数の便に遅れが出ています。
◆yahoo news
日本航空(JAL/JL、9201)の国内線は4月1日午前9時現在、機体の重量や重心を管理する「重量管理システム」に不具合が発生し、各空港の発着便で欠航や遅延が出ている。
午前9時45分以降に出発する便については、搭乗手続きを中断している。この影響で午前9時30分現在、羽田を午前9時15分に出発する札幌行きJL595便など、24便の欠航が決まった。
影響便のうち、羽田発伊丹行きでは午前11時30分発JL115便、午後0時30分発JL117便、午後1時30分発JL119便までが搭乗手続きを中断している。
午前9時55分、重量管理システムは復旧。羽田空港は、欠航便の振替手続きなどでカウンターが混雑している。